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情報処理技術者試験対策「コトラーの競争戦略」

目次

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今回はコトラーの競争戦略についてです。
前回、ポーターの3つの基本戦略について書きましたが、コトラーも同じようにそれぞれの企業が置かれた地位に応じて採るべき戦略を提唱しています。
こちらの方は試験に出ることがあります。
 
コトラーは、以下の4つの戦略に分類しています。
日本のハンバーガー業界の例を出して説明します。

  • リーダ
    市場においてナンバー1のシェアを誇る企業。
    ポーターの3つの基本戦略で言うと、コストリーダーシップ戦略若しくは差別化戦略に該当します。
    ハンバーガー業界で言うと、低コストを突き詰めたマクドナルドが該当します。
  • チャレンジャ
    リーダに次ぐシェアを保持し、リーダに競争をしかける2・3番手の企業。
    ポーターの3つの基本戦略で言うとコストリーダーシップ戦略若しくは差別化戦略に該当し、リーダーに対して何かしらの優位性を確保する必要があります。
    ハンバーガー業界で言うと、品質と安全性で勝負するモスバーガーが該当します。
    なお、3番手はロッテリアですが、マクドナルド・モスバーガーと店舗数の上で大きく水をあけられており(マクドナルドの1/6、モスバーガーの1/3程度)、マクドナルドやモスバーガーとは明らかに異なる戦略を採っているわけでもないので、今回は後述の「フォロワ」に分類します。
  • ニッチャ
    小さいながらも特定の市場で、独自の地位を築いている企業。
    ポーターの3つの基本戦略で言うと、集中戦略に該当します。
    ハンバーガー業界で言うと地元のハンバーガー屋さんや、高級ハンバーガーに特化した小規模チェーン店が該当します。
  • フォロワ
    リーダやチャレンジャの戦略を模倣することで、市場での地位を維持している企業。
    ポーターの3つの基本戦略上では何れの戦略も該当し得ります。
    ハンバーガー業界で言うと、ロッテリアフレッシュネスバーガー等の中規模チェーン店が該当します。
    これらの企業は、マクドナルドやモスバーガーと同じように、人が集まる場所に全国規模で出店しています。
    また、世界規模の生産拠点を持つマクドナルドの低コストを実現できないため、モスバーガーのように品質で勝負している感があります。