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情報処理技術者試験対策「バリューチェーン」

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今回はバリューチェーンについてです。
試験に出題されることがあるので、試験対策上覚えておきたい概念です。
私は試験対策で昔覚えましたが、いつの間にか忘れてしまいました。
製造業でないとなかなか実感が湧きにくい概念なので、IT業界では実務で使う機会は少ないと思います。
 
経済学では、購入した原材料に対して付加価値を付けることで利益を得ると考えられています。
バリューチェーンとは、付加価値をつけるプロセスについて、「購買物流」「製造」「出荷物流」「販売・マーケティング」「サービス」という5つのプロセス(主活動)に分割する手法であり、製品の付加価値がどの部分(機能)で生み出されているかを分析します。
顧客にとって意味のある付加価値を生み出すプロセスに対して投資を強化することで、差別化が可能になります。
例えば、スポーツカーの業界では、実際の性能よりもイメージが優先される感がある(レースに勝った車、漫画に出てくる車、等に人気が集まる)ため、「販売・マーケティング」に力を入れることで差別化を図れます。
逆に、それ以外のプロセスに対しては、コストカットを検討することが有効になります。
 
なお、これは出題されることはないと思いますし実務上の重要度も高くありませんが、支援活動として「調達」「技術開発」「人事・労務管理」「全般管理」の4つのプロセスが定義されています。