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情報処理技術者試験対策「プロダクトポートフォリオマネジメント」

目次

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今回はプロダクトポートフォリオマネジメントについてです。
市場成長率と市場シェアを元に投資戦略を考えるためのモデルであり、市場成長率を考えるという点では前回書いたプロダクトライフサイクルとも通じる部分があります。
実務でも自然にこのモデルに沿った意思決定がされていました。
なお、これも試験でも出ることがあります。
 
プロダクトポートフォリオマネジメントでは、下記のように「問題児」「花形商品」「金のなる木」「負け犬」の4つの象限に分けて考えます。

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4つの象限について、以下で携帯市場の例を挙げて説明します。

  • 問題児
    市場成長率は高いが市場シェアが低い商品。
    投資を強化し、市場シェアを拡大を図り、花形商品とすることが有効になる。
    サムスン・アップル以外のスマホがこの象限に該当する。
  • 花形商品
    市場成長率も市場シェアも高く、大きな収益を得られる商品。
    競争が激しいため、市場シェア維持のための投資は必要となる。
    サムスン・アップルのスマホがこの象限に該当する。
  • 金のなる木
    市場成長率は低いが市場シェアは高い商品。
    花形商品の市場の成長が止まると、金のなる木になる。
    市場シェア維持のための投資は不要で安定した収益を得られるため、投資のための原資を得ることができる。
    現在も製造を続けているガラケーがこの象限に該当する。
  • 負け犬
    市場成長率も市場シェアも低い商品。
    今も今後も収益を得られる見込みがないため、撤退の検討が必要になる。
    撤退を決断したガラケーがこの象限に該当する。