技術とか戦略とか

IT技術者が技術や戦略について書くブログです。

報連相が必要な理由

報告・連絡・相談は、組織で働く者には欠かせないスキルです。
IT業界は内向的な人が多く、報告・連絡・相談が苦手な人が少なくない業界です。
(私も正直あまり得意ではありません)
それだけに、報告・連絡・相談ができる若手は、たとえ技術力に多少の不足があっても企業の中で重宝されます。
 
今更言うまでもないかもしれませんが、「報告」「連絡」「相談」とは以下のような意味です。
・報告…上位者から指示された作業の進捗状況や結果を知らせる
・連絡…周囲の者に事実を知らせる
・相談…判断に迷うことがあった時に、上位者に指示を仰ぐ
 
組織では、上位者が大局的な判断を行い、その下に属する作業者が実作業を行います。
作業者は、上位者が正しい判断やそれに基づく指示を行えるように、適切にコミュニケーションを取ることが望まれます。
「報告」や「連絡」は上位者に判断に必要な情報を与えるための手段ですし、「相談」は上位者の指示が不足している箇所について追加で判断・指示を受けるために必要な手段です。
これらのコミュニケーションが欠けてしまうと、上位者から正しい判断・指示を受けることができなくなり、全体の仕事にも影響してしまいます。
細かいテクニックはグーグルで検索すればごまんと出てきますが、「上位者が正しい判断・指示を行えるようにする」という本質を抑えることが肝要であることは間違いありません。
 
慣れてきたら、上位者が行っている判断を作業者自ら行うようにすると、上位者の負担が軽減してよりスムーズにコミュニケーションが取れるようになります。
また、その作業者も「この人は上位者になっても仕事ができる」と思われるようになり、出世の足掛かりになります。
しかし、勝手に判断して動くのはそれはそれで問題なので、「~と私は判断したので~をしたいのですが、それでよろしいですよね?」といった形で念押しすることが重要です。
 
報告・連絡・相談がうまくできない内は、上位者に負担をかけてしまい、怒られてしまうこともしばしばあります。
しかし、報告・連絡・相談自体がなければ、結局仕事が上手くいかなくなり後で余計に怒られてしまいます。それよりは、報告・連絡・相談が下手で怒られる方がはるかにマシです。
障害発生時等、緊急性の高い状況ではそもそも報告・連絡・相談を上手くまとめあげる時間すらありません。そのような時は、とにかく何かが起きてることをいち早く関係者に知らせることが重要になります。緊急時の連絡のことを前職では「騒ぐ」と呼んでいましたが、この表現は言い得て妙だと思います。