技術とか戦略とか

IT技術者が技術や戦略について書くブログです。

メンタル不調による休暇・離職を防ぐための心構え

IT業界はメンタル不調者が多い業界と聞きます。
前職ではメンタル不調で休暇・退職する人を何名か見てきましたし、他社の技術者の人からもメンタル不調の話はよく聞きます。
幸い今の職場ではメンタル不調者は現れていないのですが、IT業界にいる限りはいつ使うかわからない知識なので記事にしておきます。
 
よく言われるように、メンタル不調で休暇・退職する方は、本来遅刻や欠勤等をせず、仕事ぶりも真面目な方が多いです。
そのような方がメンタル不調になりかけると、以下のような前兆が現れます。
 ・勤怠が乱れ始める(遅刻や突休をするようになる)
 ・風邪を引きやすくなる等、体調不良が増える
 ・声のトーンが暗くなる等、明らかに元気がなくなる
これは私の経験上もそうですし、以下の記事でも似たようなことが書かれています。
 
社員のメンタル不調のサイン、気づいていますか? エムステージ 産業医サポートサービス

https://sangyoui-navi.jp/blog/31

 
家庭の事情で勤怠が乱れていたとか、単純に風邪が流行っていたとか、前兆に見えて前兆ではない場合も多いのですが、前兆が現れる前に以下のような変化がある場合は仕事が原因のメンタル不調の可能性が高いです。
 ・急に仕事量が増えた(仕事の振り方や残業時間から推測する)
 ・本人が経験したことがない重い責任の仕事が降ってきた
 ・裁量が少なく、自分で自分の仕事をコントロールできない状況に置かれている
 
メンタル不調になりかけていると思われている場合は、関係者から裏を取った後、本人に声をかけた方が良いです。
本人の口からも仕事が負荷になっていると確認できた場合、仕事量を減らしたり、仕事の内容を変えたり、一時的に休暇を推奨したり…という手立てをすることで対処します。
ただし、メンタル不調になる方は元々自尊心が低い方が多いので、「メンタル不調を勘付かせてしまった」「自分の能力が低いせいで仕事内容を変えさせられた」と思わせてしまうとかえって逆効果になりかねません。
本人に声をかける時はあくまでも雑談や定期的な面談として声をかけた方が良いですし、何かしらの対処をする時も外的要因(お客様要望で仕事の進め方を変えるように言われた、会社の規則で決まっている、等)にした方が良いです。間違っても本人を責めるような言い方はしてはいけません。
 
ただ、メンタル不調者が出る職場は、そもそもそのような対処をするのが難しい人間関係だったりすることも多いです…。
(自分自身も追い詰められていて他人を気遣える状況ではないとか)
そのような場合は、他部署の上司や人事、産業医等、信頼できる人に状況を伝えた方が良いです。
何かしらの対処をしないと貴重な戦力を失うことになるので、将来のことを考えると放置はしない方が良いです。