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情報処理技術者試験対策「表計算」

基本情報処理技術者試験の午後選択問題で出題される表計算の対策のための記事です。
表計算では下記に示されるIPA独自の言語仕様で出題されます。
 
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験要綱・シラバス など

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_hanni_skill.html

 「表計算ソフトの機能・用語」の仕様の一部改訂について (2015年4月23日掲載)
 
この言語仕様はほぼExcelと同等なので、Excelで練習することが可能です。
 
なお、表計算以外の選択肢としては、アセンブラCASLⅡ)・C言語COBOLjavaがありますが、これらの言語を実務で使うのは基本的には一部の技術者のみです。
表計算という選択肢は初級シスアド試験との統合で追加された経緯があるので、技術者ではない者が基本情報処理技術者試験を受験することはIPA側も想定しているはずです。基本情報処理技術者試験の上位にあたる試験区分では経営者や管理者向けの試験もあるので、経営者や管理者が下位試験である基本情報技術者試験を受験することもあるかもしれません。
更に、インフラ技術者やAI技術者、フロントエンド技術者等、職種によっては技術者であってもこれらの言語に触れないことがあります。
しかし、表計算はどのような職種であっても使用します。表計算を使いこなせないと、実務で支障をきたす可能性が高いです。テスターと呼ばれるプログラマー未満の技術者であったとしても、実務で支障をきたす可能性があります。
SI業界に携わるプログラマーになるのであれば、最低限C言語COBOLjavaの何れかの言語で合格点を取れるだけの技術力を身に着ける必要があると個人的には思っているのですが、実務での必須度で言えば表計算が圧倒的に高いです。
 
以下、表計算Excelで練習する場合の補足です。
 
【絶対参照】
絶対参照はExcelにも実装されている機能であり、下記ページで解説されています。
 
計算式がずれないように!絶対参照で数式を固定【Excel・エクセル】

https://www.becoolusers.com/excel/absolute-references.html

 
【関数】
各々の関数はExcelでも用意されています。
関数の機能と使用例については下記ページが参考になります。
 
Excel関数一覧 機能別 - 仕事で使えるエクセルの全476関数を網羅! できるネット

https://dekiru.net/article/4429/

 
表計算での関数名とExcelでの関数名は、下記のように対応付けされています。
 
・合計(セル範囲)
 SUM関数
 
・平均(セル範囲)
 AVERAGE関数
 
・標本標準偏差(セル範囲)
 STDEV関数
  ※母集団の一部を抜き出した標本の標準偏差を求める場合はこの関数を使用
 
・母標準偏差(セル範囲)
 STDEVP関数
  ※母集団全体の標準偏差を求める場合はこの関数を使用
 
・最大(セル範囲)
 MAX関数
 
・最小(セル範囲)
 MIN関数
 
・IF(論理式,式1,式2)
 IF関数
 
・個数(セル範囲)
 COUNTA関数
 
・条件付個数(セル範囲,検索条件の記述)
 COUNTIF関数
 
・整数部(算術式)
 INT関数
 
・剰余(算術式1,算術式2)
 MOD関数
 
平方根(算術式)
 SQRT関数
 
論理積(論理式1,論理式2,…)
 AND関数
 
論理和(論理式1,論理式2,…)
 OR関数
 
・否定(論理式)
 NOT関数
 
・切上げ(算術式,桁位置)
 ROUNDUP関数
 
・四捨五入(算術式,桁位置)
 ROUND関数
 
・切捨て(算術式,桁位置)
 ROUNDDOWN関数
 
・結合(式1,式2,…)
 CONCATENATE関数
 
・順位(算術式,セル範囲,順序の指定)
 RANK関数
 
・乱数( )
 RAND関数
 
・表引き(セル範囲,行の位置,列の位置)
 INDEX関数
 
・垂直照合(式,セル範囲,列の位置,検索の指定)
 VLOOKUP関数
 
・水平照合(式,セル範囲,行の位置,検索の指定)
 HLOOKUP関数
 
・照合検索(式,検索のセル範囲,抽出のセル範囲)
 MATCH関数
 
・照合一致(式,セル範囲,検索の指定)
 LOOKUP関数
 
・条件付合計(検索のセル範囲,検索条件の記述,合計のセル範囲)
 SUMIF関数
 
【マクロ】
マクロについても出題されますが、そこまで高度なものは出題されません。
疑似言語を解くことができるのであればマクロも問題ないでしょう。
ただし、セル位置の相対表現の書式については把握しておく必要があります。
これはExcelにも実装されている書式であり、下記ページで解説されています。
 
Excelマクロ・VBA塾 - 相対参照

http://kabu-macro.com/word/sa-so/soutaisansyou.html

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