技術とか戦略とか

IT技術者が技術や戦略について書くブログです。

「数学は役に立たない」論について思うこと

定期的に話題になるテーマなのですが、ちょうど考える機会があったので記事にします。
 
かく言う私も、理系が向いていると言われながら、学んでいた数学が何の役に立つのか本気でわかりませんでした。
高校時代に「数学=無味乾燥で難しいだけ」という印象を感じてしまったため、理系への興味を失い、役に立ちそうな文系に進みました。数学の授業についていけないというわけではなかったのですが、文系に進んだ時に役に立ちそうな分野以外は自分から進んで勉強する気になれませんでした。
よくやり玉に挙げられる三角関数も当時は何の役に立つのかさっぱり分からず、テストが終わると同時に勉強した内容を忘れました。
そんな三角関数がゲームのプログラムの分野やデザインの分野等で役に立つことを知ったのは大人になってからです。
何の役に立つのか高校時代に知っていれば数学を勉強するモチベーションも違ったでしょうし、もしかしたら今頃別の道を歩んでいたかもしれないので、そのような情報は誰かがもっと早く教えて欲しかったと思っています…。
 
…という苦い経験をしているので、私が何かを教える時は、「何の役に立つのか」ということをできる限り伝えるように心がけています。
情報処理技術者試験も「これ何の役に立つの?」と言われかねない設問が少なくないので、当ブログの記事では実務でどのように使っているのかをできる限り書くようにしています。
私の知識や経験が色々足りていないので気持ちだけが先行しているような状態ですが、、
それでもこの心構えは間違っていないと思うので、今後もこのスタイルを貫きたいと思います。
また、私には無い知識や経験をお持ちの方が人に何かを教える時に、それが何の役に立つのかも教えていただけると良いなぁ、とも思っています。