技術とか戦略とか

証券レガシーシステムを8年いじってから転職した普通の文系SEによるブログ。技術のみではなく趣味の戦略考察についても。

戦略考察を行う上でのゲーム評論の考え方の有用性

完全に趣味の話になりますが、ゲーム評論の話です。
私の趣味は戦略の考察なのですが、ゲーム評論の視点は戦略考察の幅を広げるのに役立ちます。
 
中でも参考になったのはGameDeep様の考察です。
 
GameDeep

http://gamedeep.niu.ne.jp/
 
ゲーム評論の世界では、「ゲームとは何か」という哲学的な問いや、プレイヤーとゲームの関係性、ゲームの楽しみ方といった話題について取り扱っています。
与えられた問題に対する合理的な解答はゲーム理論の考え方や情報学(人工知能)の考え方から導くことができますが、問題の定義はこれらの考え方では行うことができません。
問題の定義を行う上で役に立つのが、ゲーム評論の考え方です。
 
例として、ある対戦ゲームで使われる戦略の流行を読む場合を考えてみます。
ゲーム理論の考え方から流行を読む場合は、「プレイヤーは勝率の最大化を目的とする」という前提を置いた上で、他の戦術と比べて何かしらの面で優れている戦略(劣等戦略ではない戦略)をいくつかピックアップし、利得表を作成し、利得表に基づいて各々の戦略が使われる確率を推測する(混合戦略の確率を求める)、という手順で流行を読みます。
しかし、実際には、世界観を楽しむ目的で他の戦術と比べて劣っている戦略を使ったり、交流を楽しむために見ごたえのある戦略を重用したりするプレイヤーが存在します。そのようなプレイヤーは「プレイヤーは勝率の最大化を目的とする」という前提から外れているため、誤った前提から導いた結論も誤りとなってしまいます。
正しい前提の求める上で、ゲーム評論の考え方が役に立ってきます。
対戦ゲームの世界感や対戦会の形式等を分析することで、どのようなプレイヤーがその対戦ゲームに誘引されるのかを予想することができます。誘引されたプレイヤーの目的が、本当に置くべき前提となります。上記の例では、「キャラクターに魅力があるゲームである」「意外性のある戦略で勝つと気持ちいいしギャラリーも盛り上がる」といったゲーム評論的な分析が行われていれば、「勝率の最大化を目指すプレイヤーもいれば、キャラクターの魅力を引き立てようとするプレイヤー、見ごたえのある戦略を使おうとするプレイヤーもいる」という正しい前提を求めることができます。
 
ゲーム評論の考え方は、下記の記事で紹介している独自理論「ゲーム的記述モデル」を作る上でも参考になりました。
 
戦略系記事の引継ぎ

https://akira2kun.hatenablog.com/entry/2018/07/01/221944

 
ゲーム評論を学んだこと、及びそれをヒントに独自理論を打ち立てたことは、私の戦略考察の幅を広げる上で重要な意味を持っています。
特に、「プレイヤーの目的が多種多様」という特徴を持つ恋愛分野に関しては、これなしに戦略分析を行うことはできなかったでしょう。