技術とか戦略とか

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HelloWorldを書く意義

職業柄、実務で使った経験のない言語やフレームワークをある日突然現場で使うようになることが多いです。
そのような場合、HelloWorldをプライベートで書くだけで、現場の実務に挑むようなこともあるのですが、HelloWorldを書くだけでも大分違うと感じます。
 
この記事では、私の実感を元に、HelloWorldを書く意義について書いていきたいと思います。
 
1.開発環境を正しく構築できたことの確認ができる
HelloWorldが動くということは、開発環境を正しく構築できたということを意味します。
プライベートのPCに開発環境を構築できていれば、勉強が必要な文法が出てきた時にすぐに試すことができるので、キャッチアップの速度が早まります。
この利点は、Webで入門者向けの手順を探してそれをそのまま実施するだけでも得られるメリットです。
 
2.言語やフレームワークが持つ特徴や利点を垣間見える
言語やフレームワークの特徴を下調べした後、1つ1つの手順や記述内容の意味を考えることで、言語やフレームワークが持つ特徴や利点を垣間見ることができる場合もあります。
HelloWorldだけでは意味のあることはできませんが、記述内容を少しずつ付け加えていくことで、意味のある作業やアプリケーション作成を行うことができるようになります。
言語やフレームワークが持つ特徴や利点を経験から知っていれば、意味のある作業やアプリケーション作成を行う上での基礎力を身につけることができます。
 
例えば、以下は私がC#のHelloWorldを行った時の記事です。
Visual Studio Communityの構成を意識することで、構成マネージャーやNugetといった応用的な話を理解しやすくなりましたし、Windows標準でコンパイラが用意されていることを知ることで簡単なツールをC#で作れるようにもなりました。
https://cyzennt.co.jp/blog/2020/04/18/c%E3%81%A7%E3%81%AEhelloworld%EF%BC%88%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%EF%BC%89/
 
また、以下は私がVue.jsのHelloWorldを行った時の記事です。
変数の値を監視するという少し難しい方法でHelloWorldを試すことで、MVVMモデルの利点を垣間見ることができましたし、その後の実務で使われるコードの理解にも役立ちました。
https://akira2kun.hatenablog.com/entry/2021/01/03/120000