技術とか戦略とか

証券レガシーシステムを8年いじってから転職した普通の文系SEによるブログ。技術のみではなく趣味の戦略考察についても。

モチベーションを高める目標を作るのに必要な三者に対する視点

あくまでも私の経験に基づく持論ですが、モチベーションを高める目標を作るには、「自分」と「身近な人」と「社会」の三者に目を向ける必要があると思っています。
巷では目標管理制度や三年目研修のようなものが流行っていますが、この三者に目を向けようとしない限り、上から目標を押し付けられて終わり、モチベーションは上がるどころか下手したら下がる、という結果に終わってしまうのではないかと思っています。
 
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三者に目を向ける」とは、具体的に言うと以下のようなことです。
 
1.その目標は自分にとってちょうど良い難易度か
例え、自社や社会から望まれることだとしても、○○さん(とても追いつけそうにないスーパーマン)のようになろうとしたら、現実味がわかずモチベーションは上がりません。これを他の人から望まれた場合は、「○○さんまで行かないと評価されないのか」と自信を失う原因にもなります。
かと言って、昔の自分でもできていた簡単なことをやろうとしても、頑張らなくても目標達成できるためモチベーションは上がりません。
今の自分でも少し頑張れば達成できそうな目標を打ち立てることが大事です。その目標こそが、自分に取ってチャレンジングに思えることのはずです。
仮に大きな目標があるとしても、できそうなことから一つ一つ積み上げていくことが大事です。
 
2.その目標は身近な人から評価されることか
「身近な人」とは主に職場の上司や同僚のことですが、家族や友人関係も含まれます。
要は「身近にサポートしてくれる人がいるか」ということです。
仮に「立派な技術者になりたい」と思っていたとしても、自分の職場が管理スキルばかり求められる職場で、家族や友人も「大企業で昇進できる人が偉い」という価値観なのであれば、誰からも評価されず、モチベーションの維持が困難になります。
(日本のSIerではこのようなことが起こりがちです)
このような状況はお互いに不幸なので、職場を変えるなり交友関係を見直すなりした方が良いでしょう。
(目標を周りに合わせて変える方法もありますが、それでは自分というものがなくなりモチベーションの維持が別の意味で困難になります。また、他人を変えるのも難しいので、説得に回るのも徒労に終わることが多いです。)
 
3.その目標は社会を幸せにするものか
仮に、自分にとってチャレンジングで、周りからも望まれている目標だとしても、その目標達成の過程で社会を幸せにできないなら、良心の呵責でモチベーションを維持できません。
目標を立てるのであれば、「この目標を達成することで社会も幸せにできる」という確信のようなものも必要です。
 
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以下は私の例です。
 
私は、技術者としてシステムの安定稼働に貢献したいと思っており、その思いに即した目標を立てるようにしています。
そのための勉強は欠かさず行いたいと思いますし、ノウハウのようなものがあればそれを他の方にも伝えたいと思っています。
また、どうすればシステムを安定稼働させられるのか、一緒に考えていきたいと思っています。
 
正直な話、「システムの安定稼働」というのは地味で目立たない仕事ですし、「技術者」というのも上を見たらキリがありません。
もっと簡単に評価を得る方法はいくらでもあるので、昔はモチベーションを保つことができませんでした。
 
しかし、社会を幸せにすることを考えると簡単に評価を得るだけでは空しいと思い、結局「技術者としてシステムの安定稼働に貢献する」という所にたどり着きました。
また、今の会社で仕事をし、社長や上司や同僚と会話している内に、「技術者」であることや「システムの安定稼働」という仕事に対して誇りを持てるようになりました。システムを安定稼働させるのも立派な技術であると思えるようになりました。
 
今の私は、三者に目を向けた目標を立てることができているので、高いモチベーションで仕事をすることができていると自分でも感じます。
 
1.その目標は自分にとってちょうど良い難易度か
私が勤めている会社はまだまだ小さく、安定して仕事を回していくために色々とやらなくてはいけないことがある。
技術を売る仕事をしている以上、特に技術者の育成には力を入れなくてはならない。
昔勤めていた大手SIerのような整った研修制度を整備することはまだできないので、その制約の中で如何に技術者を育成するか、知恵を絞る必要がある。業界経験のある私だからこそできることがあると感じている。
 
2.その目標は身近な人から評価されることか
今の目標は、会社の社長・上司・同僚、家族、友人から評価してもらえることである。
また、私や一緒に仕事をする方々(同じ会社の人だけでなく、一緒に仕事をする他社の方々も含めて)がシステムの安定稼働に貢献することができれば、会社の売り上げも増やすことができる。
 
3.その目標は社会を幸せにするものか
システムの安定は社会の基盤を支えるものであり、この問いに対しては胸を張ってYESと言えるものである。