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1つのバグを発見した時の対応について~バグの横展開~

「横展開」は「横展」と呼んだり「水平展開」と呼んだりすることもあるそうなのですが、今回はその話です。
 
品質を上げる上では、レビューやテストにてあるプログラムのバグを1つ見つけた場合、「他にも同じようなバグが潜んでいないか」という視点で別途チェックを入れるのが定石です。
例えば、「ユニークだと思っていた項目がユニークではなく、SQLの発行で異常終了してしまった」というバグをあるプログラムのテストで見つけた場合、「他のプログラムにも同じようなバグはないのか」とか「他にもユニークに見えてユニークではない項目はないのか」といった視点で追加でチェックを入れます。
他の箇所でも同じような思い込みによりバグを入れこんでしまっている可能性は高いので、バグの横展開により他のバグを見つけるチャンスを広げることができます。
 
現場によっては、バグ票の項目に「横展開」という項目があったりします。
経験の浅い技術者だと横展開の習慣がなかったりしますし、経験のある技術者でもうっかり忘れることがあるので、何かしらの形で横展開を忘れないような工夫をしておくのがベターです。