戦略的思考やAI技術は、ゲーム攻略にも応用可能です。
対人ゲームで勝つためには相手の行動を予測した上で最適な行動を取る必要があるため戦略的な思考が必要になりますし、AI技術も将棋や囲碁等でプロ棋士に勝つほどに成長しています。
(私の戦略的思考も元々はゲームの攻略で鍛えたものです)
では、ゲームを極めれば事業として成り立つのか、それとも趣味の域を出ないのか、少し考えてみました。
- ゲーム攻略自体を事業として成り立たせる
これについては、今日では成り立つと考えています。
7~8年ぐらい前までは、仮にある商業ゲームについて全国レベルの実力や知見を持っていたとしても、マニア向けに同人誌を出してお小遣い稼ぎするのが限界でした。
ゲーム会社がプレイヤーを雇用して広告塔として使う、攻略本出版やゲーセン運営でゲームの楽しみを広める、という方向では事業は成り立ちますが、単純に腕一本で賞金稼ぎする、トッププレイヤーを育成する、という方向では食べていけない状況でした。
(将棋や囲碁のように古くから日本文化に根付いているゲームは除きます)
しかし、スマホゲーム等を通してゲームが広く浸透し、e-Sports市場も栄えてきた今日では、ゲーム攻略のビジネスチャンスも広がっていると思います。
トッププレイヤーの育成であれば事業として成り立つと思いますし、現にe-Sportsの専門学校も今ではできています。
- ゲーム攻略で得られた知見を他分野に応用する
将棋や囲碁の分野でAIが開発されてきた理由の一つは、将棋や囲碁の攻略から知見を得て、他分野へ応用するためです。
現に、得られた知見を各産業分野に応用するために、将棋のAIの作者が起業しています。
HEROZ株式会社(ヒーローズ)
これは将棋のAIの例ですが、ゲームで方法論を確立し実績を残し、その実績を引っ提げて他分野へその方法論を展開する、というのは事業として成り立つ可能性が否定できません。