技術とか戦略とか

証券レガシーシステムを8年いじってから転職した普通の文系SEによるブログ。技術のみではなく趣味の戦略考察についても。

中小IT企業における技術投資の重要性と産学連携という案

企業が競争力を増すための手段としてのとして投資があります。
投資の対象としては、経済の三要素「モノ」「ヒト」「技術」があります。
 
中小IT企業の場合は、独自の「技術」がなければ、SES(技術者派遣)事業に終始することになりがちです。
日本のIT業界は大企業を中心とした多重下請け構造が幅を利かせているため、SES事業で食いつないでいくことは可能です。
しかし、下請け企業の立場的な弱さに加え、発注側の企業は「一定以上の能力を備えた技術者を育成無しで使いたい」というコスト的な理由でSESを利用するのが一般的なため、利益(≒技術者の給与)は頭打ちになりがちという問題はあります。
そのため、SES事業で目先の食い扶持を稼ぎつつ、技術投資により独自の技術を確立し、技術者を派遣するだけの下請け企業から脱却する、というのが中小IT企業の成長戦略の一つです。
実際に、こうして成長した中小IT企業もいくつか目にしています。
 
しかし、中小企業は技術投資に割けるリソースに限界があるため、技術投資を行うことは容易ではありません。
そこで、知の創造や知的能力を備えた人材の育成を担う学術的な機関(大学や高等専門学校等)と連携を行うことで技術投資を行う「産学連携」という手が有力になります。
中小企業の産学連携については知見が蓄積されており、以下の調査研究レポートに実態がまとめられています。
 
公益社団法人中小企業研究センター - 中小企業の産学連携とその課題

https://www.chukiken.or.jp/study/report/119.html

 
上記のレポートにはIT企業に関する事例は無いようですが、上記のレポートで示されている考え方はIT企業にも応用が効く(応用が効かない理由が無い)とも思っています。
中小IT企業の成長戦略に産学連携という手段は組み込めると思っています。