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情報処理技術者試験対策「回線速度の計算」

回線速度の計算については情報処理技術者試験(主に基本情報)でよく問われますし、私もちょうど実務で使う機会があったので、記事にして説明します。
 
回線には、bps(bit per second、1秒間に何ビット通信できるか)という単位で性能が定められています。
(計算上、単位がビットかつ秒であることに注意が必要です)
例えば、LAN端子の規格である「1000BASE-T」では、「最大1Gbps」という性能が定められています。
 
しかし、実際に通信を行う際は、規格で定められている性能が出るとは限りません。
実際にどの程度の性能が出るのかは「伝送効率」という言葉で示され、規格通りの性能が100%とした場合に実際にどの程度の性能なのかをパーセンテージで表します。
私の経験上は50~80%の範囲の値が用いられることが多いです。
 
回線の規格上の速度に伝送効率を掛け合わせたものが実際の性能です。
例えば、回線の規格上の速度が1Gbps、伝送効率が80%の場合、800Mbps(=0.8Gbps)が実際の性能となります。
バイト単位に直すと秒間100Mバイトになります。
10Gバイト(=10000Mバイト)のファイルであれば、100秒あれば通信できる計算になります。
 
実務では、手元に実機がなく性能検証を行えない場合に、伝送時間を机上で見積もる時にこの計算を行います。
試験対策云々を置いておいても、知っておいて損は無い知識です。
 
※コンピュータの世界では正確には1G=1024Mなのですが、ここでは1G=1000Mとして計算しています。
 
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